2015年 6月13日(土)・14日(日) 晴れ/曇り
   薬師岳 
2,926m
 昨年に続き、薬師岳夏山開き記念登頂会に参加する。梅雨入り前の晴れの天候、この登頂会で出会う参加者や登頂会のスタッフと共に、薬師岳の自然と山の大きさにふれ逢い楽しい時間を過ごした。今年は北陸新幹線開業もあってか、東京や神奈川など関東圏や隣の石川からの参加者も目立った。
〈行程〉
 13日
   折立登山口:1,350m(10:40)十三重の塔・・・三角点:1,860m(12:45)・・・標高2,200m(14:50)・・・太郎平小屋:2,330m(15:25)
 14日
   太郎平小屋(6:30)・・・薬師峠:2,295m(6:50)・・・薬師平:2,475m(7:30)・・・薬師岳山荘:2,690m(8:20)・・・薬師岳頂上:2,926m(9:15)
   下山開始(10:00)・・・薬師岳山荘(10:40)・・・薬師峠(11:35)・・・太郎平小屋(12:00)昼食(13:00)・・・三角点(14:30)・・・折立(15:45)
13日 9:00 薬師岳登山の安全祈願祭の後、9:30 バスに乗り薬師岳の登山口、折立へ出発する。
夏山開き安全祈願祭
   播隆上人像公園
    6/14 北日本新聞
 
折立での出発式
 十三重の塔に線香をあげ手を合わせ、登山の安全を祈願する。   

 十三重(とみえ)の塔
  1963年1月、38豪雪の薬師岳山頂登頂を目指し、
  東南稜に迷い込み遭難した愛知大学山岳部13人の
  禮が祀られている。

 十三重の塔を過ぎると丸太の階段や、木の根っこが階段状に走る樹林の急登が始まる。
  
 暫くの間、樹林の中を進む。三角点(1,860m)を過ぎると大きな樹木が少くなり、標高2,000mを超え振り向くと有峰ダム湖が見えてくる。
 登山道の脇には、白い花びらの中央に黄色のメシベを付けた「チングルマ」が咲き誇っていた。
 太郎平小屋付近の登山道は、50mほどだけ雪に覆われていたが、昨年に比べると10分の1ほどと少ない。昨年は太郎平小屋の前に雪が残りベンチが半分ほど隠れていたが、今年は雪が全くない。 
 15:25 太郎平小屋に到着し夕食までの間、外のベンチで缶ビール片手に、水晶岳方向を眺めを楽しんだ。
       
14日 5:30 朝食をとり、6:30 薬師岳に向け出発する。薬師平から上の沢には雪が残り、昨日付けられたステップに沿って急登を登る。        
 薬師峠まで雪は無いが、キャンプ場のある薬師峠から薬師平までは、沢に残る雪の急斜面を30分ほどかけて登る。
 薬師平まで来ると、今まで黒部五郎岳に隠れ見えなかった槍ヶ岳が見えてくる。
 7:30 薬師平で休憩を取りこの後、薬師岳山荘まで約40分間、雪の斜面を一気に登る。8:20 薬師岳山荘で休憩を取り、9:20 薬師岳山荘から50分ほどで薬師岳山頂に到着する。

 薬師岳山頂の祠には、昨日下から担ぎ上げた薬師如来像が安置され、登頂会参加者ら100人ほどが集まっている。
 大山寺住職らによりお経が唱えられ、参加者全員が焼香して登山の安全を祈願した。
 下山の途中、薬師岳山荘下の尾根で雷鳥を発見する。白い冬毛から夏毛に変わる途中の雄、3m位まで近づいても逃げようとしなかった。
薬師平から
 槍ヶ岳が見える。  
薬師岳山荘から
薬師岳山頂から
 立山が剱岳と同じように尖って見え、一ノ越から山頂までの急斜面が判る。
 
 大山寺住職らにより薬師如来像が山頂の祠に安置され、登山の安全祈願が行われる。
10:00 下山を開始
 薬師岳山荘で小休止を取り、太郎平小屋までは2時間で下山する
 昼食は太郎平小屋名物の「行者にんにくカレー」を頂く。
 13:00 小屋の前で記念登頂会の解散式を行い、折立に向け班ごとに下山する。三角点を過ぎ標高1,500m位まで下りた頃には、全員足腰の疲労がピークに達しペースダウン、つまずき転ぶ人も出てくる。沢の音が聞こえ始め登山口は近いと思うが、なかなか「十三重の塔」が見えてこない。そんな時、列の前の方で「あっ!、車が見えた」と女性の声が鳴り響いた。
 15:45 無事折立に到着、「十三重の塔」に手を合わせ、迎えのバス乗込む。
 
                           6/24(水) 北日本新聞 

   
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